セッション詳細
『アナザーエデン 時空を超える猫』における“ツール運営“事例 〜開発ツールの運用で学んだこと〜
資料
https://cedil.cesa.or.jp/cedil_sessions/view/1845
『アナザーエデン 時空を超える猫』とは
Wikipediaより引用。『アナザーエデン 時空を超える猫』(アナザーエデン じくうをこえるねこ )は、Wright Flyer Studiosが開発し、GREEより配信されているスマートフォン向けゲームアプリ。2017年4月12日サービス開始。基本プレイ無料(アイテム課金制)。略称は、「アナデン」。スマホゲームとしては広大なフィールドや凝ったイベントシーンが特徴的なアナデン。
比較的大規模なRPGを開発するためのツールをどのように運用・保守してきたか解説された。
リリースまではリリース最優先
多少使いにくくても人員移動は少ないため、とりあえずアセットを作るツールの制作を優先した運営フェーズに入ったら誰でも触れるツールを作らなければならない
開発環境を構築できない
手順が固まっているはずなので手順書を作る。-
利用者に合わせて手順を分ける
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同じツールを使わないと利用者によって違うトラブルが起きる
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古い資料は消す
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ブランチ管理がやりやすい
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差分が見やすい
Gitわかんない
インゲームエディタ内に環境最新化ツールを入れた。-
GUIツールは重いしボタンが多くて混乱する
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CUIツールは拒否反応を示す人がいる
再現環境が作れない(時間がかかる)
ユーザーデータの保存ツールを作成。-
他スタッフに共有可能にする
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便利な機能は先に作っておく
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ゲーム中に保存、呼び出しできるようにする
フィールドを作るのに時間がかかる
Excel上で設計した道、壁、床などの情報を元に実際のゲーム情報を生成するツールを作成。-
元々はプランナーがExcelに入力したデータを手動でコンバートしていた
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使用者が今まで使っていたツール、やり方を踏襲する
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同期は取らずに最初の一回吐き出すツールとして限定(プロトタイピング)
デバッグメニューが多すぎる
アンケートでデバッグメニューをトップビューから移動。-
トップビューにあるのが悪いだけなので一段下の階層に入れた
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一人でも使っていたら残す
ツールの改善のためには細かくコミュニケーションを取ることが大事
いきなりツールが大きく変わると…
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慣れている人から不満が出る
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バグも大きくなり開発を止める危険がある
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方向性がズレているときに作り直すコストが高くなる
コミュニケーションを取ることで解決できる
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時々使っている様子を見る
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新しい機能について雑談する
使ってくれない問題を解決するには怖い、わからないを減らす
ドキュメント化することで知らないを減らす-
使いたいツールの機能を知る
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どんなツールがあるのか知る
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思い出してもらうため全体MTGで話す
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更新履歴を書く
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思い出してもらうため全体MTGで話す
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ドキュメント、エラーメッセージに連絡先を書く
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エラーメッセージをわかりやすく
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5W1H+どうやって直すかを書く
まとめ
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社内でも開発ツールを作ったりしているのでためになるセッションだった
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効率化のために行動できるチームは素晴らしいと思う
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「使ってくれない問題」を解決するための行いは今も気をつけている
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