2021年12月15日水曜日

5000本くらい売り上げたゲームが実践したリリース後のあれこれ

こんにちは。湊あおいです。この記事はゲーム制作者が自由な記事を作る Advent Calendar 2021 12/15の記事です。当サークル「ZephyrStudio」が制作したゲーム「モン娘ぐらでぃえーた」がリリース後に売上を出すためにどのようなことを実践したか書いていきます。

なお、具体的な数字は計測していないので参考程度にして下さい。


・徐々に販売プラットフォームを増やす

当初はユーザーが少ないBOOTH/DLsiteでリリースし、ゲームの完成度を高めたところでSteam/AppStore/GooglePlayといった大手プラットフォームにリリースしました。これをソフトローンチといいます。

完成度が低いまま大手プラットフォームにリリースすると多くの人にマイナスイメージを持たれる危険性があります。信用を取り戻すのは難しく、改善したとしてもユーザーが戻ってくるとは限りません。

また、大手プラットフォームリリース時に先行リリースしたプラットフォームで既にできあがったファンがオススメしてくれるというところも大きな利点でしょう。

とはいえ、ただプラットフォームに並べるだけで全く注目されないのは意味がありません。プレスリリースを送る前に記事にしてくれたAUTOMATONさんや、バナー作ってくれた上に長い間トップページに載せてくれたDLsiteさんには大変感謝しています。

先行リリースしたBOOTH/DLsiteはゲームを販売するのに手数料が必要無いので気軽に販売することができるのでオススメです。


・リリースと同時にコラボ

スマホ版リリースと同時に「アズマゲーム」さん制作のスマホゲーム「放置系ハクスラモンスターズ」さんとコラボしました。

ハクスラモンスターズ(スラモン)さんにモン娘ぐらでぃえーた(モンぐら)の登場キャラクター「アリサ」のスキンを配布していただき、ゲーム内で相互リンクを実施しました。

効果はどの程度だったのかわかりませんがスラモンさんのプレスリリースとしてモンぐらリリースの告知をできたのは効果があると思います。

あと個人的にインディーゲーム同士のコラボが好きなので他のゲームでももっと見たいです。宜しくお願いします。


・プレスリリースのタイミング

プレスリリースを扱ってもらえるタイミングは限られます。最も確率が高く、最も注目されるのは殆どの場合はリリース時でしょう。

先行リリース時に僕は敢えてプレスリリースを出しませんでした。

なぜなら、予定していた大手プラットフォームのリリース時にプレスリリースを掲載されない可能性や、掲載されたとしてもユーザーに認知はされても後で忘れられるかもしれないからです。

Steamのウィッシュリストやスマホの予約注文ができる状態であればプレスリリースを出しても良いかもしれません。


・イベントへの参加

インディーゲームの展示イベントには是非参加してみましょう。ただしこれもプレスリリースのタイミングと同じように、販売ページの準備ができていない場合は効果が薄そうです。

ただし、デジゲー博等の試遊ができるイベントはプレイヤーの反応を見て上質なフィードバックを得ることができるのでオススメです。

特に、INDIE LiveExpoセールも同時に実施したおかげかSteamのウィッシュリスト数や販売数が目に見えて増加しました。


・クーポン&セールは宣伝のチャンス

セールやクーポンの発行は宣伝のチャンスと言われて「そんなの当たり前じゃん。」と思う人が多いでしょう。でも、本当に宣伝していますか?

僕の観測範囲内では「セール中です。宜しく。」程度で済ませている人が多い印象です。これだけではとても勿体ないです。

折角のチャンスなので宣伝画像を作って精一杯アピールしましょう。文言にも気をつけて今までより多く割引する場合はそのことを書いた方が良いでしょう。


・感想ツイートやレビューの紹介

制作者自身のアピールは所詮宣伝であり、いくらアピールしても本音には見えません。

しかし、第三者の意見は本物でしょう(勿論PRとして依頼されている可能性はありますが…)。

自分のゲームの素晴らしい点を引用させてもらいましょう。


・継続的な話題作り

アップデート内容の投稿やSkeb等のコミッションを使ってDiscordやTwitterに継続的な話題を出すように心がけました。

上で紹介したアピール方法が使えない期間もアピールの機会を作りましょう。

こんなこと言いつつ正直コミッションによるイラストの依頼は趣味の割合が大きいです。


以上が僕がゲームを販売するために実施した内容です。ぶっちゃけここで言っている内容がためになったと思ったのならばインディーゲーム・サバイバルガイドを買いましょう。この記事を執筆している時点ではまだ半分しか読んでませんが役立つ情報が沢山書かれています。


ゲームは作るだけでは遊んでもらえるとは限りません。この記事を見ているあなたが作った素晴らしいゲームを多くのプレイヤーに届けるために参考になれば幸いです。

良いゲーム制作者ライフを!

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