2022年12月17日土曜日

100万円以上支援してもらったクラウドファンディングで実施したあれこれ

こんにちは。湊あおいです。この記事はゲーム制作者が自由な記事を作る Advent Calendar 2022 12/17の記事です。 去年の記事はAUTOMATONさんにも取り上げてもらい多くの反響をいただきました。今回の記事も少しでも参考になれれば嬉しいです。

育成ローグライトRPG『モン娘ぐらでぃえーた』は約5000本売り上げた。売るためにしたことや、売り上げの感想などを聞いた
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20211216-186124/

はじめに

現在制作中のゲーム「琉奈と悪夢の館」でCi-enという支援サイトのクラウドファンディング機能を使い、100万円以上の支援募ったので、どのようなことを意識したのかを書いていきます。

クラウドファンディングページ
https://ci-en.net/creator/3349/crowdfunding/395

クラウドファンディングの目的は資金調達ではなくプロモーションだとよく言われます。もちろんそのパターンがほとんどかもしれませんが、個人でできる範囲で実践したら意外な結果が出たので記事に残しました。なお、この記事に書かれていることが正解ではなく自分はこういうスタンスで実践したというものになります。

本来「良い感じの2Dアニメの作り方」というテーマで記事を書く予定だったのですが多忙により資料の用意が難しいためテーマを変えました。楽しみにしていた方には申し訳ありません。

クラウドファンディングって何するの

ゲーム制作において、やりたいけど制作資金的に難しいというものがあります。例えば…

  • ボイスを収録したい
  • 翻訳したい
  • クオリティアップしたい

資金不足でゲームの完成度が下がってしまうのは悲しいことですが、どうしても断念せざる負えないこともあります。

そこで選択肢として挙がるのがクラウドファンディングです。クラウドファンディングとはプロジェクトの成功のために支援者にお金を出してもらう手段の1つです。本来実装したかったものをファンの支援によって叶えられたら制作者もファンも幸せですよね。

しかし多くの人はここでこう思うでしょう。

「でもそんな都合よく支援者なんて集まらないでしょ?」

その通りです。なので次はどうやったら支援者が集まりやすいかを考えます。

支援者を集めるには

  • 実績が必要

    僕は既にモン娘ぐらでぃえーたという作品をリリースしており、どの程度のゲームを作ることができるか知られているので、ゲームのクオリティに関して一定の信頼があると言えるでしょう。

  • ゲームのイメージを伝える

    ゲームの雰囲気が伝わるスクリーンショットやプロモーションビデオのいずれかは必要でしょう。具体的にどこにお金がかかっているのか伝えるといいでしょう。ストアページがあればウィッシュリストの追加等も狙えるので可能なら用意しましょう。

これらがあるからと言って必ず支援を集めることができるわけではありませんので、最低限必要なものだと思って下さい。

リターンについて

クラウドファンディングといえば支援額に応じたお礼(リターン)です。しかし、グッズ系のリターンの発送等でゲーム制作の負担になるのは本末転倒です。そこで今回のクラウドファンディングでは負担にならないリターンを意識しました。

  • サンクスメッセージ

    感謝のメッセージを送るだけのプランです。それだけですが少額でも支援したいという人もいるので用意した方が いいでしょう。

  • 最新の制作進捗

    支援者限定のDiscordチャンネルで最新の制作進捗を見られるプランです。制作進捗は自然と出てくるものなのでわざわざ用意する必要がありません。SNSなどに公開する進捗もここから持ってくればいいので負担になりにくいです。

  • デジタル版ゲームコード

    Steamキーなどを渡す一番ポピュラーなプランです。金銭的な負担は一切無く、ゲームを先行購入したという気持ちになり支援者側のハードルも低いのでおすすめです。

  • クレジット記載

    ゲームに関わりたいという人も多く、クレジット記載も人気のプランです。面白い使い方として複数回支援できるようにすることで、変な名前でクレジットしたいという需要にも応えられます。


    中にはこんなものも…

  • フルセット

    全てのプランの内容が入ったものをお得に支援できるプランです。このプランが一番人気でした。正直こんなに支援する人がいるとは思いませんでしたが、支援者に理由を聞いてみたところ「クレジット記載とゲームコード両方支援するならフルセットでいい」とのことでした。迷わせる価格設定が大事かもしれません。

  • 体験版

    今回のクラウドファンディングでは入れませんでしたが、体験版のプレイ権も選択肢に入ります。フィードバックによる改善やプレイした人がリリース時におすすめしてくれたりとメリットは多いです。では何故今回入れなかったか、それは要素の追加などの要望を取り入れたくなかったためです。

最後に

いかがだったでしょうか。CAMPFIREやKickstarterのクラウドファンディングってハードルが高いし、そもそも何を用意したらいいかわからないという過去の自分へのメッセージとして書いてみましたがお役に立てれば幸いです。

ちなみに琉奈と悪夢の館のクラウドファンディングは12/25まで実施中です!興味を持ちましたら是非ご支援やご紹介宜しくお願いします!

クラウドファンディングページ
https://ci-en.net/creator/3349/crowdfunding/395

良いゲーム制作者ライフを!

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